100年を越える精神科医療への軌跡と若い力で描くこれからのビジョン
水口病院は精神科専門の病院として100年以上の歴史があり、明治時代より地元甲賀市だけでなく、滋賀県全域から近県に至るまでの精神科医療を現在まで支えています。
現在の精神科医療の中心は『入院治療』から『地域生活』へ時代の流れと共に変化してきました。
水口病院では地域で暮らす精神障がい者の方がより良い生活を送れるよう、職種や入院・外来の枠を超えて多職種でサポートするサービスを開始しました。
たくさんの患者さんに満足いただくには、たくさんのスタッフが必要です。
私たちと一緒に、新しい医療サービスを作っていきませんか?
古い歴史と伝統をもつ当院は、精神科領域のパイオニアであるべく、個々の能力向上のために様々な研修や勉強会、資格取得支援を積極的に行っています。また、正確で迅速な診断に必要な設備を有し、当院の中でできる限り治療ができるような環境も整えています。
当院では『チームワーク』を特に重視し、日常業務にあたっています。『自分は看護業務だけ』『自分は薬局業務だけ』という考えでは、当院の職員として勤まりません。各職種が職域を越えて協力することで、より良い医療が生まれると信じています。また、若い職員の意見も積極的に取り入れ、勤続年数に関わらず全ての職員が活躍できる風土が根づいています。
病院を退院された方や地域で暮らす精神障がい者の方への生活支援のため訪問看護師・病棟看護師・作業療法士・精神保健福祉士、そして薬剤師・管理栄養士など多職種で訪問看護を行っています。『ただ地域で暮らす』ではなく、入院前から入院中、そして退院後まで一貫して『より良く地域で暮らす』事を目指し、チームで連携して支援を行っています。
甲賀市の高齢化率は25%(平成26年10月1日現在)と高く、今後も地域で老人保健医療を支える力が必要です。その需要に応えるため、当院では全床個室100床(ユニット型)介護老人保健施設を新設し、『我が町甲賀に介護のキホンを』をテーマに、介護教室を定期開催しています。介護を通じて人間的に成長できる精神を育み、地域の介護力アップに貢献していきます。
当院の作業療法室・精神科デイケアでは、患者さんが楽しみながら日常生活能力の維持・向上に取り組める環境を整えています。家庭菜園経験のある患者さんは先生として野菜作りを教えたり、仲間と一緒にカラオケや陶芸に精を出す方もおられます。このような個々に合わせたリハビリを通して『人に必要とされる喜び』や『生きる力』を体感し、患者さんが1日でも早く社会復帰ができるようサポートしています。
当院は、ライフサイクルに合わせた働き方が提供できるよう、福利厚生の充実を図っています。例えば、余暇時間の多い新卒者は院内のフットサルコート(テニスコート兼用)で汗を流し、結婚・出産後は院内託児所を利用しながら定時退社で家庭と仕事を両立しています。定年後であっても当院で活躍している職員がたくさんおり、最近では院内託児所で育った子どもが、大きくなって当院の看護師として働いてくれています。院内の広いグラウンドでは、愛犬のラルフが優しくみんなを見守ってくれています。